3月といえば?イベントネタと全国人気行事や由来も紹介!食べ物や時候の挨拶は?
3月といえば、寒い冬から少しずつ気温が上がり、春の気配を感じ始める時期。
日差しと共に、一気に「春」を感じる穏やかな日が多くなりますよね。
3月といえば、『年度の終わり』でもあるよ!
年度末のこの時期は、バタバタと少し忙しい日々を過ごしている人も多い季節だよね。新生活の準備とかもね。
年度末には卒業や異動など、毎日のスタイルに「大きな変化」がある季節でもありますね。
春の陽気とは裏腹に、
新しい出発や門出のための「お別れ」が、あなたの周りでもありませんか?
春の陽気を感じながらも少し切ない。…3月って、そんなイメージもある季節だよね。
ですが、
そんなことを吹き飛ばしてしまうように、
様々なイベントが行われるレジャーシーズンの始まりでもあります。
まるちゃん、日本の暦の3月の別名って知ってる?
「やよい」だよね。
旧暦に基づいた日本の暦上の月の呼び名を「和風月名」(わふうげつめい)と呼び、3月は和風月名で「弥生」(やよい)と呼ばれます。
じゃあ、何で「やよい」なのか名前の由来は知ってる?
だから、知らないってば~
「やよい」の由来とは?
古来から「木草弥生(きくさいやお)い茂る月」(草木のいよいよ生い茂る月)という意味で「きくさいやおいづき」の発音が詰まって【やよい】となったというのが有力な説。
日本の暦には様々な名前のついた日があり、それぞれの日に大切な意味や由来があります。
また、手紙や挨拶状を書く際には、「時候の挨拶」(じこうのあいさつ)と呼ばれる、季節の挨拶文を冒頭に添えるのも、日本文化のしきたりのひとつです。
それをしっかりと学ぶ機会って、なかなか少ないんだよね。
あまり気にした事なかったけど、やっぱり日本人として「季節や暦」について色々と知っておきたいかも!
今回の記事では、
- 「3月の暦と行事」
- 「3月の時候の挨拶」
- 「3月が旬の季節の食材」
暦の意味を知ることで、
日本の美しい心に触れることができます。
古来から受け継がれてきた、時節に込められた日本の人々の大切な想いを、あなたもしっかりと感じてみたくはありませんか?
『3月といえば?』の気になるイベントネタや、行事の由来、旬の食べ物、時候の挨拶までしっかりとご紹介していきます。
少しでも気になる方は、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
3月の行事やイベントをもっと楽しめるようになるよ!
3月のイベントネタといえば?行事と時節の由来
日本の暦と行事
- 3月3日 ➡ 「上巳の節句」
(ひな祭り) - 3月5日頃 ➡ 「啓蟄」
- 3月16日頃 ➡ 「社日」
- 3月18日頃 ➡ 「彼岸」
- 3月21日頃 ➡ 「春分の日」
最初にお伝えした通り、和風月名とは日本の【旧暦】(月の満ち欠けを元にした太陰暦)の季節や行事に合わせて付けられた、「月の呼び名」のことです。
現在の暦(太陽の動きを元にした太陽暦)とは、1〜2ヶ月ほどのズレがあるので、一般的には「頃」という表現がされています。
「啓蟄」と「春分の日」は、夢に向かって始動すると時ともいわれているんだ。
じゃあ、色々と見ていこう!
3月3日【上巳の節句】(じょうし)
上巳の節句とは?
五節句の二番目「上巳(じょうし)の節句」(旧暦3月の最初の巳の日)とは、元々は平安時代に中国から伝わった厄払いの行事のことでした。
最古の記録は「源氏物語」に記されており、陰陽師を召して厄祓いが行われていました。
後に、神祭り前に〝罪や穢れ〟を紙で作った人形(ひとがた)に移して祓い流す、「ひな流し」(流し雛)の風習が始まりました。
雛人形には、「厄災を人に変わって引き受ける」人形(ひとがた)としての役割があると信じられており、
次第に、女児の健やかな成長や幸せを願う願掛けとして、また嫁入り道具として女性が嫁ぎ先へ持参させるという風習になっていきました。
立派な雛人形を毎年飾る「ひな祭り」の始まりといわれています。
五節句とは?
五節句とは、奈良時代に中国から伝わった、奇数が重なる日を「めでたい日」とした考え方。
中国では奇数は〝陽の数〟とされていたので、縁起の良い数字が重なることで逆に不吉な日とされ、もともとは厄払いが必要な日としてされていたものでした。
日本に残る「五節句」
- 1月7日「人日」(七草がゆ)
- 3月3日「上巳」(桃の節句)
- 5月5日「端午」(菖蒲の節句)
- 7月7日「七夕」(星祭)
- 9月9日「重陽」(菊の節句)
- ひし餅・雛あられ
- 桜餅
- 「はまぐり」のお吸い物
- ちらし寿・てまり寿司
- 白酒(甘酒)
ひし餅なんかの三色の色合いは、「白(雪)・緑(草木)・紅(花)」と、春の花が咲くまでを表現してるんだよ!
一度は食べてみたい関西風「道明寺」
3月5日頃【啓蟄】(けいちつ)
啓蟄とは?
冬の間、地中で冬ごもりしていた様々な虫たちが、穴を啓(ひら)いて地上に這い出して来るという意味。
いよいよ春が本格的に始動し始める時期。「啓蟄」は、春の季語としても使われる。
「蟄」は虫が土の中に籠ること、「啓」は〝戸を開く〟という意味があるんだ。
3月16日頃【社日】(しゃにち)
社日とは?
社日は、
八十八夜や半夏生と同じ雑節の1つ。
「社」とは、生まれた土地を守護する「産土神」(うぶすながみ)を表し、
社日は「産土神を祀る日」のこと。
春分、または秋分に最も近い、戊(十二支の)の日が社日となり、春のものを「春社」と呼びます。
陰陽五行説では、戊の日は土に関係が深いとされ、中国では春社はその年の豊作を神に祈念する日とされていました。
日本全国で風習が違う?!
「春の社日」は、土地の神の怒りに触れることを避ける意味で、土に触ることを禁じる風習があります。
また、春の社日に飲むお酒は治聾酒(じろうしゅ)と呼ばれ、耳が良くなる効果があると言われています。
逆に「お酒を飲んではいけない」という地域も。
同じ社日でも、全国各地で特色豊かな様々な習わしが伝っているのも特徴。
近くの神社やお寺などへ、日ごろの様々な感謝を込めて参拝に行くものおすすめだよ。
全国ではこんな社日の行事が有名!
地元の「社日」の風習なんかも調べてみると面白いよ。
3月18日頃【彼岸】(ひがん)
彼岸とは?
お彼岸には、先祖を敬い・偲ぶために墓参りをするという風習があります。
「暑さも寒さも彼岸まで」といわれ、
彼岸は春分と秋分を中心に前後に3日間ずつあり、合計7日が春と秋にあります。
彼岸は仏教用語の「到彼岸」の略で、川の向こうの岸を意味し、理想の境地のことを表しています。
お寺では〝彼岸会〟として先祖供養の法要をし、彼岸の中日には墓参りをし、花や供物を添えて先祖を供養します。
「波羅蜜多」=「到彼岸」
彼岸に至る6つの修業「六波羅蜜」とは?
- 布施(ふせ)波羅蜜:
見返りを求めず、他人のために惜しみなく善行を施すこと - 持戒(じかい)波羅蜜:
戒律を守り、身を慎み、他人に迷惑をかけないこと - 忍辱(にんにく)波羅蜜:
身に起こる災いを受け容れ、耐えしのぶこと - 精進(しょうじん)波羅蜜:
誠心誠意努力を続けること - 禅定(ぜんじょう)波羅蜜:
常に静かな心を持ち、動揺しないこと - 智慧(ちえ)波羅蜜:
怒りや愚痴、貪りに捉われず、物事の真理を正しく見極めること
お坊さんのお経〝般若心経〟でお馴染みのフレーズ「波羅蜜多」だけど、こんな意味があったんだね。
3月21日頃【春分の日】(しゅんぶん)
春分の日とは?
天文学的には「春分日」と呼ばれる日。
前年の2月1日に国立天文台が「春分の日」「秋分の日」の日付を記した文書を作成し、官報にて日付が発表される。
春分の日の元々の名称は「春季皇霊祭」で、戦後になり「春分の日」へと名前が改められました。
昼と夜の長さがほぼ同じといわれていますが、実際は昼の方がやや長いそう。
もともと古来より、
春をお彼岸として先祖を祀る風習があり、春分の日は〝お彼岸の中日〟(真ん中の日)とされていました。
春季皇霊祭とは?
現在も行われている行事のひとつで、天皇自らが宮中三殿のひとつ「皇霊殿」にて、歴代天皇・皇后・皇親の霊を祀る祭事を行う大祭のこと。
春分の日、春の陽気と共に自然界に感謝しながら「いのち」という存在を尊ぶ日なんだよ。
3月時節の有名行事
3月の時候の挨拶文
3月の季節にちなんだ「時候の挨拶」
「○○」の候
- 早春
- 浅春
- 水温む
- 向春
- 春暖
その他
- 一雨ごとに暖かく春とはまだ名ばかりの寒さですが
- 朝夕はまだ冷えますが
- 寒さもようやく衰えてまいりましたが
- 一雨ごとに暖かさがましてまいります
- ようやく春めいてまいりました
- 花の便りが聞かれる頃
結び
- 春寒の折、どうぞお元気にお暮しください。
- まだまだ寒さが残っております。風邪など召されませぬようご自愛ください。
【3月上旬・中旬・下旬】時候の挨拶文
3月上旬(2/19~3/5頃)時候の挨拶
向春の候 | こうしゅんのこう | 春の足音が近づいてくる頃 |
三寒四温の候 | さんかんしおんのこう | 暖かく過ごせる日も増えてくる頃 |
解氷の候 | かいひょうのこう | 暖かさが増してくる今日この頃 |
梅花の候 | ばいかのこう | 梅の花のつぼみも膨らんできた時期を迎え |
早春の候 | そうしゅんのこう | 春の訪れが感じられる頃 |
3月中旬(3/6頃~3/20頃)時候の挨拶
軽暖の候 | けいだんのこう | 春らしい暖かさに近づく季節 |
浅春の候 | せんしゅんのこう | 時折春の暖かさを感じるものの、まだ寒い時期ですが |
啓蟄の候 | けいちつのこう | 日々春らしい季節に近づいている今日この頃 |
3月下旬(3/21頃~)時候の挨拶
春分の候 | しゅんぶんのこう | 今年もいよいよ春分を迎え |
春暖の候 | しゅんだんのこう | 春の暖かさを感じる今日この頃 |
春陽の候 | しゅんようのこう | 春の陽気を感じるこの頃 |
仲春の候 | ちゅうしんのこう | 春もちょうど折り返しの時期になりました |
3月が旬の食べ物とは?
あのさ、ゆるくま君。何で「旬のもの」を食べるのがいいって言われてるの?
その時期ならではの最高の気候と大地の状態で育った旬の食材は、含まれる栄養価が通年のものとは違っているからなんだよ。
旬の食材が持つ3つメリット!
全国3,000軒を超える農家・漁師から新鮮食材をお取り寄せするメリット1:
味が濃くておいしい旬の食材は、そうでない時と比べて香りやうまみが豊富なので、アジが濃く感じられる。そのため、少ない調味料でもおいしく味わうことができ、塩分や当分のとりすぎなどを押させるのに役立つ。
メリット2:
旬でない時期よりも栄養価が高い多くの食材で、旬の時期はそうでない時期に比べ、栄養価が高い。
メリット3:
鮮度がよく、価格も安い旬の食材は鮮度も良く、価格も安くなる。
出典:NHKきょうの健康「旬の食材が持つ3つのメリットとは」
旬の野菜
- 水菜
- 独活(うど)
- たけのこ
- 菜の花
- ほうれん草
- キャベツ
- 春菊
- 三つ葉
- 牛蒡(ごぼう)
旬の魚介類
- 鮟鱇(あんこう)
- 鰆(さわら)
- 鰊(にしん)
- イイダコ
- 甘鯛(あまだい)
- 白魚(しらうお)
- 平目(ひらめ)
- タコ
旬の果物
- いちご
3月といえば?全国おすすめイベント情報
3月開催のおすすめイベント
全国各地のおすすめイベントを紹介するよ。
お出かけ前には、最新情報をきちんと確認しようね!
3月の全国おすすめイベント
【まとめ】3月といえば?イベントネタと全国人気行事や由来も紹介!食べ物や時候の挨拶は?
今回の記事では、3月の和風月名「弥生」(やよい)についての由来と行事、季節の挨拶、旬の食材などと合わせて、3月の全国おすすめイベント情報をお伝えしてきました。
3月は春の陽気と一緒に「変化」も訪れる、年度の終わる月でもあるよね。新しい出発の準備も少しずつしなきゃだよね。
とはいえ、春の陽気はやっぱり心がワクワクしてくるよねー。
さて、あなたはどんな3月にしたいですか?
いつも頑張ってくれている心と身体のために「旬の食材を摂る」ことを意識してみたり。
日本の美しい季節の表現「時候の挨拶」を使って、3月ならではの手紙を大切な人へ書いてみたり。
あなたらしいペースで、どうぞ3月の時節を感じながら過ごしてみて下さいね!
お読みいただき、ありがとうございます。
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